京都 鞍馬寺にドッペルゲンガーを探しに行った その4 絶望から〜奥の院魔王殿

市原駅からここまで約3時間おにぎり休憩以外は休まず登山を続けています。普段から運動不足の僕は完全に息があがっています。

先ほど本堂前にいたおじさんが向こうから降りてきます。僕が本堂でお参りしたり写真を撮ったりしている間に先に行ってたのでしょう。
僕が上がった息で「はぁ、はぁ、こんにちは!」と挨拶するとおじさんは意外そうな顔をして「こんにちは!」と返してくれました。そしてすれ違いざまに僕を見て「ここから先がすごく大変だよ。まだまだ上がってそれでまた長い距離下らないといけないからね」と言って去っていきました。

「えっ!」

なんだかんだ大変だと思いながら山を舐めていた僕は木に付いているこんなのを見つけては拾った枝で突っついたりコケを触ったり、気になる場所があれば歩道から外れて見に行ったりしていました。

これは天狗が修行で切ったのかな?なんて思って見たりしてました。しかしなんだかんだもうすぐ着くだろうと思っていたからです。

おっ、下り始めたぞ!

えっ、まだ1500mもあるの?いや、貴船まで1061mってことはゴールまであと1キロだ。疲れで一瞬思考停止してしまってます。

しばらく歩くと今までより大きなのが出てきました!これが奥の院か!もう461m歩いたってことか!
これならあと600メートル余裕だよ!いや待て、なにか書いてあるぞ!僧正ガ谷不動堂だと。牛若丸(源義経)と鞍馬天狗が出会った場所だと。最澄が彫った不動明王が中に置いてあるだと。向かいにあるのが源義経を祀っている義経堂だと。

そんなことはどうでもいい!早く奥の院に到着させてくれ!

実は靴擦れだけでなく下っていて普段使わない筋肉を使ったせいか足の筋肉がガクガク震えだしています。夕方になり少し暗くなってきて寒くなってきました。山奥の中、15分前に先ほどのおじさんとすれ違ってから誰とも会いません。なんか不気味な感じだぞ!

森もぐちゃぐちゃです。

景色を撮ろうとしたが間違ってインナーカメラで自分をパッシャ!きれいな景色を撮るはずが真逆ののものが写ってしまった。めっちゃ疲れて険しい顔してる!

看板がある!うぉー、なってこったい!まださっきの看板から200メートルしか来てない!

もうこれはヤバいやろ!と思ったときにコロチキのナダルのやっべえぞ!のギャグを思い出した僕は鞍馬の山奥でいっちゃてる!のギャグをやってみました。

が、ナダルのモノマネして笑顔で寄り目をしたはずがなぜかめっちゃ険しい顔しか写ってません。これじゃ本当にいっちゃてる!です。普段こんな事しないのに疲れてる中、一応周りも見て人が居ないことを確認してテンション上げようと頑張ったのに体力を返してくれ。鞍馬天狗のイタズラなのか?たしかに鞍馬天狗が居ないかどうかは確認してなかったな。それにしても不思議です。撮ったあとにスマホ画面端の小さいプレビュー画面ではめっちゃおもしろい顔でいっちゃてる!って写ってたの見たんやけどな。。。疲れて見間違えてたのか?

そんな馬鹿な僕にも太陽は分け隔てなく暖かい陽光を浴びせてくれます。だから自然って大好き!心が温かくなった僕は光を背に浴びながら先へ進みます。

ついに着いたぞ!鞍馬寺奥の院魔王殿。ここに魔王が降り立ったとされる場所です。
魔王にはこんな山奥じゃなくて出町柳駅に降り立っていて欲しかった。昨日のブログでこの鞍馬寺から見える景色やこの空気を吸いに来たことない人は必ず訪れたほうが良いと言ってたのは!?自分で自分の言動に驚きます。

と言いつつも、しっかりと日頃の感謝を伝えるためにお参りをさせていただきました。
こんな素敵な遠足が出来て幸せ過ぎます。

よし、看板が正しければあと600メートルで貴船神社に到着です。ゴールに向かって出発します!
明日は貴船神社について書きます。

つづく

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次